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むし歯治療と歯周治療

   

歯科医院で行う処置の大半は、むし歯治療と歯周治療です。
歯を失う原因の、大半も同じむし歯と歯周病が大きなウェイトをしめています。
(さらに、力の要因が大きく関わってきています)

これらは、細菌感染症と、生活習慣病の2つの側面を持っています。

むし歯や歯周病が、細菌感染から始まるのは
疑いようのない、歴然たる事実です。

むし歯に関しては、乳臼歯が生えてくる頃(19か月から31か月の間)に
主たる保育者から、感染、定着するといわれています。
この時期に、むし歯の原因となる強い病原性(酸産生)をもった菌が
繁殖しやすい環境があると、その後も定着してしまい
ずっと、むし歯に悩まされることになりますが
逆に、この時期(3才)まで、甘味物を一切取らないなど、
徹底した、細菌に対してのコントロール、味覚形成を行うと
その後の予防が、とても楽になります。
この感染の窓は、6歳臼歯が崩出する頃にも開くといわれており
臼歯のような複雑な形態している歯が崩出し、
これらの細菌が定着しやすい、新たな場が出来る時期は
食生活を含めた、家族単位での対策が必要です。

歯周病に関しては、以前は数十年かけて感染がおこるといわれていましたが
最近の研究では、思春期に歯周ポケットが形成される数年の間に
短期間で感染が起きていることが分かってきました。

つまり、これらの疾患は、細菌感染症で起きてきますが
細菌感染症として、対策をおこなうには、あまりにも期間が短すぎるのです。

細菌感染症として対策することも大切ですが
現実問題としては、生活習慣病として対策を行うことも
同時に進めていかないと、生涯にわたって予防していく事は難しいです。

また、リプライスメントセラピーと呼ばれる
感染した細菌を駆逐して、新たな細菌を定着させる試みもチャレンジしたこともありますが
完全な菌交代を行うことは難しく、再発してしまうことも経験しています。

両方の側面から、対策を取ることが必要ですね。

 - 医院ブログ

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